Everyday I Have The Classic Rock

まあ酒を呑みながらロックの話でもしましょう♪

デバディップ・カルロス・サンタナの伝説

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 初めて"SANTANA"の日本公演に行ったのは1973年の武道館でした。そうです。あの"ロータスの伝説"を収録した来日回の武道館公演でした(実際に録音したのは大阪厚生年金会館ですが多分内容は殆ど一緒だと思います)。それにしても当時は中学2年生。友達はと言えば殆どが天地真理麻丘めぐみだw 良くてもカーペンターズロバータ・フラック(悪いと言ってる訳ではありませんよ)の時代にサンタナでしたからちょっともう変態扱いでしたね(笑)。

 

 モチロン既に3年ぐらい前の小学生時代からクリームだツェッペリンだパープルだは聴き狂ってた訳なので別に不思議でもなんでもないんですが、とにかくあのラテンのリズムが肌にピタリと合ったと言うかなんと言うか。 今でも自分にとっての史上最高のギタリストを上げろと言われれば間違いなくカルロスはベスト3には入りますから!(ホントはベスト1が10人ぐらいいるんですけど、まあその辺は追い追いw)

 

 で、話は戻りますが確かこれが初めて観る武道館でのライブでした。

奮発してゲットしたアリーナ席のチケットを握りしめて会場入りするや 目の前に積み上げられた巨大なPAにビックリ!最近は性能が向上したのかそんなにデカい感じはしないんですけど、当時のPAはホントにデカかった。高さ10mぐらいありましたから。

確か席は割と良くてステージに向かって真ん中より若干左寄りの前から20番目ぐらい。席に着いてから開演までの記憶は無いのですが、既に"ロータスの伝説"を聴いた事のある人はお分りの通り前説が入るんですね。

『只今からサンタナグループは1分間の黙祷を捧げます』と…。あの前説さんは誰だったんですかね?知ってる方教えて下さいw

そして全員(?)で黙祷する訳ですがチラっと目を開けて周りを見回すと立ってる方もチラホラ…。ガキの目にも『おいおい。終戦記念日じゃあるまいしw』と思った記憶があります(^^;;

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 そして瞑想"Meditation"が終わるとトム・コスター(多分)のキーボードが奏でる幻想的な音色でフェードインから"Going Home"(Welcome)でスタート………。

となる訳ですが実は私的な好みで言わせてもらうと"SANTANA"は4枚目のアルバム"Caravanserai"でピークを迎えてしまってました。。なんと言っても4枚目の出来が素晴らし過ぎたんですよね。。

キャラバンサライ(期間生産限定盤)

キャラバンサライ(期間生産限定盤)

 

  そしてこのロック史上に残る名作『Caravanserai』をリリースした頃からサンタナさんはインドの宗教家"スリ・チンモイ"氏の影響をモロに受け出します。洗礼名を"デバディップ"。同じ頃にやはりスリチンモイ氏の影響を受けていたのがジャズギタリストの"ジョン・マクラフリン"(洗礼名マハビシュヌ)で、この2人は"魂の兄弟たち"などと言うチーム(?)を作って その音楽性はどんどんと霞がかったモノになって行きました…。

 

 さて『Caravanserai』のリリースから一年後に発売された『Welcome』。発売日にモチロン荻窪新星堂で購入した訳ですが そのジャケットを見た瞬間に既にイヤな予感が(真っ白なジャケットに型押しで浮き出た"Welcome"のタイトル...。なんだかやっぱり宗教がかってる...w)…。そして家に帰ってジャケットからディスクを取り出しターンテーブルに乗せて針を落とす…。そしてあの"Going Home"ですからw 

当時のサンタナファンは皆んな戸惑ったんじゃないですかね。"Going Home"を聞いた瞬間は。『あれ?なんじゃこりゃ?』って感じでw やっぱりサンタナと言うと誰でもがギター弾きまくり!のイメージがありますからね...。

でも確かに良い曲も収録されてるんですよね。"Love, Devotion & Surrender"や"Samba de Sausalito"なんかは大好きですし、特筆すべきは例の"マハビシュヌ・ジョン・マクラフリン"フィーチャーの"Flame-Sky"!この曲はアルバム『Welcome』の中で"唯一"カルロスが弾きまくっている11分30秒の大作です🎶

Flame-Sky

Flame-Sky

  • provided courtesy of iTunes

 

しかし…

 

問題はサンタナ1974年リリース6枚目のアルバム『Borboletta』です(モチロン荻窪新星堂買いですw)…。そうです、蝶々のやつですw 完璧にやっちまいました…(^^;;

さすがにあれは中学生には辛い(^^;; 

一度聴いて もう殆ど聴かず。『お小遣いを返してくれ~!(泣)』状態でしたからw でも、大人になって聴いたら結構良いのかも?と思って聴いてみましたけどやっぱりダメでした。。

しかしあんなに聴かなかったアルバムは無いなぁ…クラプトンの『Wynton Marralis & Eric Clapton play the blues』と同じぐらい。。エリックごめん(笑)&(泣)

 

 結局それ以来サンタナの新譜には手を出さなくなってしまいました。結構ヒットした"Europe"だろうが"Moon Flower"だろうが…。なんだかあの『Carvanserai』の時代を知ってると妙にリスナーに媚びてる、ヒット狙いな気がしたんでしょうね。。

 

 とは言え最近(でもありませんが)はまた新しいサンタナも聴いてます♪ ヴォーカルに"Michelle Branch"をコンバートした"The Game Of Love"の様な素敵な曲もあるし、なんと言っても老いて再びギター小僧に舞い戻りした様なアルバム『Guitar Heaven』なんて最高じゃないですか!(≧∀≦)

The Game of Love (feat. Michelle Branch)

The Game of Love (feat. Michelle Branch)

  • provided courtesy of iTunes
Guitar Heaven: the Greatest Guitar Classics of All

Guitar Heaven: the Greatest Guitar Classics of All

 

 でも欲を言えばこの"ロータスの伝説"ではもっと『Abraxas』や『SantanaIII』からも選曲して欲しかったなぁ…。"Mother's Daughter"とか"Jungle Strut"なんか最高じゃないですか。それと『Caravanserai』からもインストの名曲"Song Of The Wind"なんかも聴きたかったよなぁ…。

Mother's Daughter

Mother's Daughter

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Jungle Strut

Jungle Strut

  • provided courtesy of iTunes
Song of the Wind

Song of the Wind

  • provided courtesy of iTunes

 

 思えばあの"ロータスの伝説"の後は1991年の武道館公演一度だけしか観てないな。。カルロスももう70歳になったみたいだし、次に来た時には久々に観に行こうと思います♪(^-^)/