Everyday I Have The Classic Rock

まあ酒を呑みながらロックの話でもしましょう♪

絶滅危惧種なレーナードスキナードの”男歌”

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先日ツイッターでフォローさせて頂いている方のツイートで(1977年の)10月20日がレーナード・スキナードのメンバーが乗るツアー中の飛行機がミズーリ州で墜落し、バンドの中心的メンバーであるロニー・ヴァン・ザント、スティーヴ・ゲインズ、キャシー・ゲインズらが死亡した日なのを思い出しました…。思い出しましたと言うか余りにも過去の事なので全く頭からは抜けていたと言ってもいいので"知りました"ですかね。。

 

今思えばこの悲惨な事故が起きた10月20日の僅か9か月前の1月でした…東京の中野サンプラザでレーナードスキナードの初来日公演を観たのは…。

 

当時17歳だった私の愛聴盤はと言えば、御多分に洩れず大ヒットしていたイーグルスの"Hotel California"、ドゥービーブラザーズの"Stampede"、ジャクソン・ブラウンの"The Pretender"等のいわゆるウェストコーストサウンドと呼ばれる一連の爽やか系サウンドや、エリック・クラプトンの"No Reason To Cry"、スティーブ・ミラー・バンドの"Fly Like An Eagle"、ボズ・スキャッグスの"Silk Degrees"等々(上げればキリがないですが)だった訳ですが、まあそれにしてもこれらのアルバムが次々に新譜としてリリースされてたなんて 本当に良い時代に良い年齢で生きてたなぁ…とブログを書きながら改めて思います(若い人たちすみませんw) ♪(๑˘◡˘๑)

 

そんな中でレーナードスキナードと言うとちょっと異色な存在で、仲間の中でも聴いてた人はちょっと少な目(?)だったと思います。。

ライブに誘ってくれた先輩も前記の様な爽やか系(?)を好んで聴くサーファー仲間ではなく、なんだろ?山系でもなくバイク系でもなく…。そうだ、レーナードスキナードってのはそもそもが"男歌"(オトコウタ)なんですよね。ライブに一緒に行った先輩も単なる飲兵衛だったですし(因みに自分はまだ未成年でしたから舐める程度でしたが)w 確かにレーナードスキナードには酒が合いますからねww それに、確かにこのライブには当時付き合っていた彼女も一緒に行ってくれませんでしたからw ヤッパシ(^^;;

 

そんな訳でその年上の悪い先輩に誘われて中野サンプラザにライブを観に行った訳ですが、まだ確かその時点で聴いていた曲も1975年リリースの3rd.アルバム"Nuthin'Fancy"から遡り2nd.の"Second Helping"、と1st.の"Pronounced Leh-Nerd-Skin-Nerd"辺りをなぁんとなく聴いていた程度で、全くセットリストがどうのこうのとかってレベルではなく、「まあ"Free Bird"と"Saturday Night Special"と"Sweet Home Alabama"、"Call Me The Breeze"辺りが聴ければいいやぁ♪(´ε` )」程度だったんですかねw

でも"Free Bird"がアンコールで最後の曲だったのは明確に覚えてますよ。

それに聴きたかった曲は全部やってくれた事も♪(^_^)v

 

なんか記憶を辿ると他のアーティストのライブと比べて盛り上がり方も若干男っぽいと言うか荒っぽいと言うかw ライブを観た後で聴き出したのですが、1976年のアトランタ公演を収録したレーナードスキナード初の2枚組ライブアルバム"One More from the Road"を聴くと結構当日の記憶が蘇ります♪

 

因みに日本公演のセットリストは...

 

1.The Magnificent Seven 

2.Working For MCA

3.I Ain't The One

4.Saturday Night Special

5.Whiskey Rock-A-Roller

6.That Smell

7.Travellin' Man

8.Ain't Good Luck

9.Gimme Three Steps

10.Call Me The Breeze

11.T For Texas

12.Sweet Home Alabama

13.Free Bird (encore)

 

そして来日メンバーは

 

Ronnie Van Zant (Vocals)

Gary Rossington (Guitar)

Allen Collins (Guitar)

Steve Gaines (Guitar)

Leon Wilkeson (Bass)

Billy Powell (Keybords)

Artimus Pyle (Drums)

 

こんな感じだったらしいですが、なんとこの7人のオリジナルメンバーの中のロニー・ヴァンザント、とスティーブ・ゲインズが10月の飛行機事故で亡くなってしまいました…。そして解散…。

 

そんな事もあって、彼らの活動も中止し、私もそれ以降レーナードスキナードのレコードは買わなくなってしまい、4枚目~7枚目までは全てパス。

前記のアルバムをたまぁに聴いては昔の思い出に浸っていた訳ですが、あの中野サンプラザのライブを"Lee"のストームライダーに"Reyn Spooner"のリバティプリントシャツ。"Levi's"のコーデュロイ646に"Clarks"のワラビーと言うイデタチ(何故か明確に覚えてますw)で観ていた悪ガキも30代半ばにさしかかった1994年、渋谷のタワレコをフラフラしていてフと目に止まった一枚のCD…

 

ん(・_・?) レーナードスキナード??

アンプラグド???

 

"Endangered Species"(エンデインジャード・スピーシーズ絶滅危惧種)と言うやや"自虐的"(?)なタイトルが付けられたこのアルバム。なんとなく手にとったら戻せなくなりそのまま家にお持ち帰り(ちゃんとお金は払いましたよw)しました♪

 1990年にエアロスミスでスタートし、あの1992年のエリック・クラプトンの回で一気に火が着いた"MTV.Unplugged"アコースティックライブに便乗しての企画だったんだと思いますが、このアルバムはライブでは無いもののモチロン全編アコースティック!

 

しかも収録曲を見ると…

 

1.Down South Jukin'

2.Heartbreak Hotel

3.Devil In The Bottle

4.Things Goin' On

5.Saturday Night Special

6.Sweet Home Alabama

7.I Ain't The One

8.Am I Losin'

9.All I Have Is A Song

10.Poison Whiskey

11.Good Luck, Bad Luck

12.The Last Rebel

13.Hillbilly Blues

 

ってこれ要するに往年のレーナードスキナードの名曲をアコースティックにリメイクした、まあアコースティックベスト盤に近い内容じゃないですか!

 

1993年にリリースされた『The Last Rebel』のギター、ランドール・ホールとドラムスのカート・カスターが脱退してそれぞれ新たにマイク・エステス、オーウェン・へイルが加入した新編成。ヴォーカルは不幸にして例の飛行機事故で亡くなってしまったロニー・ヴァン・ザントの弟のジョニー・ヴァン・ザントが担当しています(それにしてもいくら同じDNAの持ち主だとしたって何故こんなに南部丸出しに素晴らしくシャウト出来るんでしょうかw)。

 

1曲目の"Down South Jukin"はまだメジャーデビューする前にレコーディングされた曲で、オープニングから一気に泥臭いサザンロックで盛り上げます!

2曲目の"Heartbreak Hotel"はモチロンあのエルビス・プレスリーのカヴァー曲ですが これがまた良い!

そして"Things Goin' On"、"Saturday Night Special"、"Sweet Home Alabama"ととにかく全編を通してご機嫌でアコースティックなサザンロックを存分に聴かせてくれています!

Down South Jukin'

Down South Jukin'

  • provided courtesy of iTunes
Heartbreak Hotel

Heartbreak Hotel

  • provided courtesy of iTunes
Sweet Home Alabama

Sweet Home Alabama

  • provided courtesy of iTunes

色々な不幸が重なり既に辛うじてながらそのDNAを継承している感のあるレーナードスキナードですが、そんな事を微塵も感じさせないこの"Endangered Species"と言うアルバム。"絶滅危惧種"が渾身のアコースティックプレイで聴かせてくれる"男歌"…。

今夜も酒が進みそうです♪( ^ ^ )/□

 

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