南の島の"TOTO"『Hydra Tour』の巻
先日、11月12日の深夜に"BSTBS"で放送された"Song to Soul"と言う番組で"TOTO"の"Africa"をレコーディングした時の経緯をキーボードのデヴィッド・ペイチ、ギターのスティーヴ・ルカサー、レコーディングエンジニアのアル・シュミットが語ってたのを観て、改めて"TOTO"って言うグループも今更ながら偉大だなぁ…と思ってしまいました。
確かに"TOTO IV"の"Africa"も"Rosanna"も素晴らしい曲だけど、なんと言っても1978年リリースの1st.アルバムに針を落とした時の"Child's Anthem"やシェリル・リンをフィーチャーした"Georgy Porgy"や"Hold The Line"のいわゆる"作り込んだ音"は衝撃的でした。
当時の私はと言えばイーグルスやドゥービー、ジャクソン・ブラウン等のウェストコーストサウンドや、エリック・クラプトンやジョニー・ウィンター等のホワイトブルーズ。又はオールマンブラザーズやレーナードスキナードの様な少々泥くさいサザンロックを好んで聴いていたはずなのに、"こんな"妙にゴシック調なデザインのジャケットの"AOR"だかロックだか分からないような音楽に心を奪われるとは…。って感じでした(^^;;
まあ後で知った事ではありますが、あのボズ・スキャッグスの"Silk Degrees"やエアプレイの1st.アルバムに深く携わっていたと聞けば頷けるんですけどね。
でも確かに70年代を席巻したロックブームから80年代に訪れる"AOR"ブームへの橋渡しをした事は間違いなく、その後のミュージックシーンにジャンルを問わず多大な影響を与えたのも間違いない事でしょう。
と、ここまでは1st.アルバムと"TOTO IV"の話ばかりでしたが、実は私の一番思い入れの強いアルバムは3rd.アルバムの"Hydra"だし曲は"99"だし。。その理由はと言えば…。
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今からもう38年近く前の1980年頃、
当時ハワイ~カリフォルニアを行き来しながらサーフィンに明け暮れていた時の事。当時のハワイは今の様にFM局の数が多数あった訳ではなく、朝起きて直ぐにチューニングを合わせるのもドライブしながら音楽を聴くのも殆どは老舗FM局の"KIKI"でした。
そこには朝から晩まで当時ハワイで大人気だったローカルバンドのカラパナやセシリオ&カポノなどのいわゆる"ハワイアンコンテンポラリー"と呼ばれるサーフミュージックやハワイアントラディショナルが流れているのですが、それ以外に大人気だったのが前年に大流行したマイケル・ジャクソンの『Off The Wall』から"Don't Stop 'Til You Get Enough"や、ビージーズの"Stayin' Alive"、フリートウッド・マックの『Task』からのシングルカットで"Sara"、そして"TOTO"の『Hydra』からのファーストシングル"99"でした。
まあリリースされたばかりのアルバムの曲が流行ってるのは当然と言えば当然なのですが、現地の友達に聞いた所 来週"TOTO"がホノルルツアーを行うとの事!これは観るっきゃない!と思い即アラモアナショッピングセンターにあるブックストアに行きなんとかチケットをゲットする事が出来ました(当時はもちろんまだネット販売などと言うものは無く、ブックストアなどでチケットを購入するのが一般的でした。チケット代は確か$15~$20ぐらいだったと記憶していますが なんせ250円/1$の時代ですからそこそこの金額ですよね)。
因みにこの時ラッキーにも次週演る事になってたフリートウッド・マックの"Task Tour"のチケットもゲットする事が出来ました!実はこれはLAで観たと思ってたのですが記憶違い(理由は後で述べますがw)でした(^^;;
そして当日。1980年3月18日。
ホノルルのダウンタウンにある"Neal Blaisdell Arena"で行われた、初めて海外で観たライブは日本で観るあらゆるコンサートとはノリも盛り上がり方も全く違い、もの凄いものでした(良い意味でw)。
まず会場全体が煙りで白く霞んでいてステージがよく見えない(°_°)
隣で踊りながら観ている奴からは肘で小突かれ「Hey…」と煙りの元がまわって来る。もう男も女も関係なしの回し吸いwww (^◇^;)
と、もうお解りの通り地元では"Pakalolo"(パカロロ)と呼ばれる日本では(ハワイでも一応w) 違法な煙草な訳ですが これがまた半端じゃないw 多分会場中シラフでいる観客は皆無。
因みにこの頃のハワイではタウンからちょっと離れれば"Head Shop"と呼ばれる"Pakalolo"自家栽培関連の"How To Home Grown"と言った書籍や、吸引用のパイプ及び水パイプ。"Pakalolo"を最後まで吸う為の"Clutch"(クラッチ)等を専門に扱う結構大規模な店舗が点在していました。あのオバマさんが"PUNAHOU High School"時代に"Pakalolo"を楽しんでいたのも丁度この頃ですね^^
( ´Д`)y━・~~
モチロン自分もシラフで入場したとは申しませんがそれにしてもやりすぎww そんな訳でライブのセットリストは勿論内容もあんまり覚えてませんが(フリートウッド・マックの"Task Tour"をLAで観た気になっていたのもこれが原因ですw)"TOTO"のメンバーがステージに現れてから終了まで正に"狂喜乱舞"!いやあ貴重な体験をさせてもらいました♪(*^_^*)
当然次週に観た"Task Tour"も同じ様な状況だった訳ですが、これも記憶が蘇ればそのうちブログにまとめてみようかと思ってます。あんまり自信はありませんが(^^;;
最後になりますが昨日新曲"Spanish Sea"、"Alone"、"Struck By Lightning"の3曲を含むデビュー40周年記念のニューアルバム『40 Trips Around The Sun』が世界に先駆けて日本で2018年2月7日にリリースされるとアナウンスがありました。その中から新曲"Alone"が先行公開されていますのでリンクを貼っておきますね♪(๑˘◡˘๑)
いずれにしてもデビュー40年を過ぎてもなお新境地を開拓し続ける"TOTO"からは今後も目が離せませんね^^
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